日韓コラム Vol.6 日韓バイリンガルMC、「通訳」と何が違うの?
- 日韓MC

- 7月8日
- 読了時間: 4分
アンニョンハセヨ。
Nikkanstudioの日韓バイリンガルMC、ユン・ヒョニルです。
日韓結婚式をご検討されているお客様から、
「韓国語が話せる通訳さんがいれば十分ではないですか?」
というご質問をいただくことがあります。
確かに、どちらも日本語と韓国語を扱う仕事ですが、結婚式ではその役割が大きく異なります。
私たちが目指しているのは、「通訳」ではなく、「両家をつなぐ司会」です。
今回は、その違いについてご紹介します。
通訳は「言葉」を伝えるプロ
通訳の役割は、日本語を韓国語へ、韓国語を日本語へ、正確に伝えることです。
祝辞や乾杯のご挨拶、ご両親の謝辞など、大切な言葉を相手に届ける、とても重要なお仕事です。
言葉を正しく伝えることは、日韓結婚式でも欠かせない存在です。
バイリンガルMCは「結婚式全体」をつなぐプロ
一方、バイリンガルMCは、言葉を訳すだけではありません。
新郎新婦、ご両家、ご参列の皆さま、そして会場スタッフやプランナーまで、結婚式に関わるすべての人をつなぎながら、一つの披露宴を創り上げていきます。
進行状況を見ながら時間を調整し、ゲストの反応に合わせて会場の空気をつくり、その場にいる全員が心地よく過ごせるよう導くことも、司会者の大切な役割です。
ダブルMCだから安心、とは限りません
「日本語MCと韓国語MCの2名体制なら安心では?」
そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん、それぞれが経験豊富な司会者であれば素晴らしい披露宴になります。
しかし実際の現場では、2名のMCが進行する場合、お二人は恐らく事前打ち合わせで「初めまして」の状態。
お互いのタイミングや言葉の長さ、間の取り方などが少しでもずれると、進行全体に影響が出ることがあります。
例えば、
・音響スタッフは、どちらのMCの合図で音楽を流すのか。
・キャプテンは、どのタイミングで新郎新婦をご案内するのか。
・サービススタッフは、お料理をいつ提供すればよいのか。
・当日の急な変更が発生した場合、誰が、どのように対応するのか。
など、
司会者同士の呼吸が合わないと、会場スタッフも一瞬判断に迷ってしまうことがあります。
結婚式は、多くのスタッフが連携しながら進める「チームワーク」で成り立っています。
だからこそ、進行の軸が一人であることには、大きな安心感があります。
一人のMCだからこそ、会場全体が一つになれる。
一人のバイリンガルMCが、日本語と韓国語の両方で進行を担当する場合、進行のリズムやタイミングをすべて一人でコントロールできます。
音響スタッフやプランナー、サービススタッフも、司会者一人の進行に合わせて動くことができるため、会場全体が自然と一体感のある流れになります。
また、新郎新婦も、
「次は何をすればいいんだろう。」
と迷うことなく、安心して一日を楽しむことができます。
私自身、司会をするときは、新郎新婦だけでなく、会場スタッフの皆さまともアイコンタクトを取りながら、全員が同じ方向を向いて進められるよう心掛けています。
「文化」を伝えることもMCの役割
日韓結婚式では、言葉だけでは伝わらない場面が数多くあります。
例えば、日本ならではの
・新婦からご両親へのお手紙
・記念品贈呈
・ファーストバイト
韓国ならではの
・ご家族を大切にする文化
・親族との関わり方
・お祝いの雰囲気
こうした背景まで自然に伝えることで、ゲストの皆さまも「なぜこの演出を行うのか」を理解しながら楽しむことができます。
文化を知ることで、結婚式の感動はより深まります。
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MCユンのひとこと
私が司会を担当するとき、一番意識しているのは「日本語を韓国語へ訳すこと」ではありません。
新郎新婦、ご両家、ご参列の皆さま、そして会場スタッフの皆さまが、同じ気持ちで一つの結婚式を創り上げられるようにすることです。
披露宴が終わったあと、
「スタッフの皆さんとの連携がとてもスムーズでしたね。」
「韓国の家族も、日本のゲストも、みんな自然に楽しめていました。」
そんなお言葉をいただくたびに、司会者は"話す人"ではなく、"人と人をつなぐ存在"なのだと改めて感じます。
最後に、
日韓バイリンガルMCは、日本語と韓国語を話せるだけでは務まりません。
文化を理解し、人と人をつなぎ、そして会場全体を一つのチームとしてまとめること。
それが、私たちバイリンガルMCの役割です。
だからこそ、私たちが目指しているのは、「通訳」ではなく、「両家をつなぐ司会」。
言葉だけではなく、人と人との想いまでつなぐことができる一日を、これからも大切にしていきたいと思っています。
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