日韓コラム Vol.9 韓国ゲストへのおもてなし ~席次表編~

更新日:9月2日

アンニョンハセヨ。
日韓バイリンガルMC、ユンです。
日韓結婚式の準備をしていると、
「席次表は韓国語にした方がいいですか?」
というご質問をよくいただきます。
私の答えは、
「ぜひ、ご用意することをおすすめします!」
です。
もちろん、日本のゲストには普段通りの席次表で問題ありません。
しかし、韓国から来てくださるご家族やご友人にとっては、席次表があるだけで安心感がまったく違います。
今回は、日韓結婚式で席次表が大切な理由についてお話ししたいと思います。
日本と韓国では、結婚式のスタイルが違います
以前のコラムでもご紹介しましたが、日本と韓国では結婚式の文化が少し異なります。
日本では披露宴会場に入り、自分の名前を探して指定席に座るスタイルが一般的です。
一方、韓国では挙式場にも決まった席がなく、披露宴場でもビュッフェ形式の結婚式が多いため、「自分の席を探す」という経験があまりありません。
そのため、日本の披露宴で席次表を受け取っても、
「どこを見ればいいの?」
「自分の席はどこ?」
と戸惑ってしまう韓国ゲストも少なくありません。
日本では当たり前のことでも、韓国のゲストにとっては初めての体験なのです。
席次表は「席を案内する紙」ではありません
席次表というと、
「自分の席を探すためのもの」
というイメージがあります。
もちろん、その役割もあります。
でも日韓結婚式では、それ以上に
"韓国ゲストを安心させるためのおもてなし"
だと私は思っています。
知らない場所。
慣れない日本語。
初めて参加する日本の結婚式。
そんな中で、自分の名前がハングルで書かれている席次表を受け取ると、
「私たちのことを考えてくれているんだ。」
そんな気持ちになります。
これは、言葉では伝えられないおもてなしの一つです。
入り口にエスコートカードがあると、安心です
最近では、披露宴会場の入り口で席次表を配る代わりに、エスコートカードを用意する結婚式も増えています。
エスコートカードとは、ゲストのお名前とテーブル番号(またはテーブル名)が書かれたカードのこと。
受付後に自分のカードを見つけ、そのカードを持って席へ向かうスタイルです。
韓国のゲストにとっても、とても分かりやすいアイテムです。
特に韓国語でお名前が書かれていれば、
「自分の席はここなんだ。」
とすぐに分かるため、日本語だけの席次表よりも迷いにくくなります。
また、エスコートカードはウェルカムスペースの装飾としても人気があり、デザインを工夫すれば結婚式の世界観を演出できるのも魅力です。
もし席次表を作らない場合でも、韓国語表記のエスコートカードを用意するだけで、韓国ゲストへのおもてなしはぐっと伝わります。
分かりやすい席次表とは?
韓国語に翻訳するだけでは、実は十分ではありません。
私がおすすめしているのは、
「誰が見てもすぐに分かる席次表」です。
例えば、
・日本語と韓国語を併記する
・テーブル名を大きく表示する
・会場レイアウトをシンプルにする
・新郎側・新婦側が一目で分かるようにする
・親族席や友人席が見つけやすいデザインにする
など、少しの工夫だけでも見やすさは大きく変わります。
また、韓国語の翻訳もとても大切です。
お名前の表記が間違っていたり、漢字をそのまま機械翻訳してしまったりすると、かえって分かりづらくなってしまいます。
ご家族やご本人に確認しながら、正しいハングル表記にすることをおすすめします。
席次表には「家族紹介」の役割もあります
日韓結婚式では、初めて顔を合わせるご家族も少なくありません。
通常日本の披露宴場のテーブルレイアウトは、上座と下座があり、それに沿ってグループ分けをします。
ですので事前に、「Aテーブルは新郎側のご親族テーブル」、「Bテーブルは新婦側のご親族テーブル」とお伝えしたうえ、席次表にも
「新郎のお父様」
「新婦のお姉様」
など、ご関係が分かる肩書きを入れておくと、お互いのご家族も安心して交流しやすくなります。
席次表は、単なる案内ではなく、ご両家をつなぐコミュニケーションツールでもあるのです。
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MCユンのひとこと
結婚式では、豪華な演出や素敵な装花ももちろん大切です。
でも、私が韓国のご家族からよく耳にするのは、
「韓国語で名前を書いてくれていて嬉しかった。」
「席がすぐ分かって安心しました。」
という言葉です。
派手ではありませんが、こうした小さな心配りは、韓国ゲストの記憶にしっかり残ります。
だから私は、席次表も大切なおもてなしの一つだと思っています。
最後に
日本の結婚式では当たり前の席次表も、韓国のゲストにとっては初めて触れる文化かもしれません。
だからこそ、
「分かるかな?」
ではなく、
「安心して楽しんでもらえるかな?」
という視点で準備をしてみてください。
その小さな心配りが、ご家族やゲストの安心につながり、「日本で結婚式を挙げて良かった」という思い出につながります。
日韓スタジオでは、司会だけでなく、韓国ゲストの目線に立った席次表や進行、おもてなしについてもご相談を承っています。
言葉をつなぐだけではなく、心までつながる結婚式を。



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